情報システム科学を研究し、未来を予測している立場から真面目な意見をアップしたいと思う。
日本はなぜ電子マネーが広まらないのか?
初めに未来予測から言えば、日本も電子マネーの時代が来る。確実に、絶対に。
電子マネーの時代が来る根拠を、現在広まらない原因を追求から逆説して見たいと思う。
未来の予測を立てるならば、過去の歴史を振り返れば簡単だ。
昭和の高度経済成長期、ある理由で(その理由に付いては電子マネーとは関係ないので省かせていただく)社会が好景気に沸いていた時、多くのお金が世の中に流通した。それは、現金と言う物質を持ったお金だった。そのお金で日本人は沢山の物を買い、生活は便利になった。ものが沢山あり豊かになった。「使い捨て」と言う文化も生まれた。
この好景気の前夜はどうだったのか?
敗戦からの暗く貧しい時代で、人々は我慢をしいられていた。
いつかはお金持ちになりたい。生活が楽になりたい。と願っていたんだ。
そして、現にお金持ちになり豊かさを手に入れた。
一番重要なことは、お金をつかうことが生活を豊かにするということだ。それに気がついたんだ。
一方、景気にはサイクルがあって景気が良ければ冷えることもある。
高度経済成長が終わった時、社会全体はお金を使わなくなったんだ。できるだけ、ひっそりとそして我慢して生活する時代が再びやってきた。
仕事も減り失業者も多くなった。
人々は消えてなくなる現金よりモノとして残りもっと将来的にも価値のあるものがある、と気がついたんだ。
それが、不動産だったんだ。
とにかく土地さえ持っていれば将来必ず値上がりする。現金で持つより不動産を持っていたほうが価値があったんだ。
この神話の究極が北海道の原野商法まで生み出した。
それが、いつの間にかバブル景気となった。企業も個人も誰もが土地を買い求めた。
土地転がしで金儲け。地上げ屋と言う商売が生まれたのもこの時代だ。
時代は現金より、不動産と言うモノのほうが強かった。
そして、土地神話は崩壊。
再び不景気の波がやってきた。
そして今。景気は良いと言っているけど、個人はどうだろう。
一億総中流と言う言葉があったたけど、今は、全く当てはまらない。お金持ちと貧乏の2極化が顕著に現れている。景気が良いと感じている個人は少ないはずだ。グロスで見れは景気は良いかもしれないが、比率でみると低収入の人口が多いはず。少ないながらも一部の大金持ちがいるので、平均値を上げているにすぎない。世の中の感覚とはかけ離れている。
こんな時代の今は、何に価値を刷り込んでいるのだろうか?
現金?いやいや、預金だって利率は最低を更新中。いずれ銀行預金口座は利息がつく時代から反転し口座管理料をとられると言う勢いだ。
現金を持っていたら減るばかり。
豊かさは、「お金」から「不動産」に変わり、現在は何になったのか?
それは、データなんだ。データは電気信号のデジタルで出きている。
今の世の中はIT革命が始まってから沢山のデータが世の中に広がった。
昔で言うなら、せいぜい一家に百科事典があるようなもの。
それが現代は、ネットと言う仮想現実が多くのデータをいとも簡単に提供できるようになり、そして人々はデータを使うようになった。
そして、データを使う人ほど生活は豊かになっている。
データを物に変えたり、知識に変えたり、データと言うデジタルな信号を持っているだけで何にも変えることができる。
データは凄い価値をもったのだ。
それなら、近未来はどうだ?
すぐ先にはデータをもっと簡単に使えるようになるはずだ。簡単と言う意味は、誰でも使えるということと、手間が要らなくなるということ。
データで生活が豊かになるのだったら、もっとデータを使いたいはず。現金なんて物質は持ち歩くことが煩わしい。そして全部データに置かえるのが電子マネー。
そう、近未来は電子マネーの社会が絶対に来る。これは、誰でも予測できるはず。
でも、電子立国だった日本で電子マネーが広まらないのか?
これまでの歴史を振ると、日本人の我々は、必ずバツが下るということを学習していから。
何度の好景気だっていつかは冷え込むと言うのを見てきたからね。にわかには信じなくなるんだ。どっかで失敗したくないと思っている。
今、電子マネーが流行らないのは、こうした、学習が人々の行動を消極的にしているんだ。
でも、いつかは気がつくはず。データが価値をもったなら、現金よりデータを使いたい。現金よりデータが使いやすいという社会が豊かな社会だ。
もうすぐ我々のリミッターは解除されて爆発的に電子マネーが使われ始める。
日本以外はすでにそうなっている、日本だけがそうならないということはありえないし、世界の人々はデータ価値について十分に理解している。
ちょっと乱暴で短絡的な表現もあるけど、結論は「広まらない」という結論ではなくて「広がっていなかっただけ」という途上にいるだけなのだ。
SFなどの世界ではなく、絶対に電子決済の世の中が日本でもやってきます。